頭上の天使～グーグルアース～

さあ、こんばんは。
レポート課題のため、手元にキルケゴールの「愛について」があるにもかかわらず、難解な文章のために読むのを躊躇している現在、夜中零時をきりました。

さて、この極めてｹｲｼﾞｼﾞｮｳｶﾞｸ的な文章に疲れ、私は何を間違ったのか、今ネット小説と称して流行の「恋空」を読んでしまいました。（もちろんネットでね。買ってはない。）

感想は・・・糞でした。脱糞ものでした。
何から書けばよいかわからないのですが、

まず、そもそもこの小説は事実しか書き連ねていないので、事件簿みたいな感じになっています。
事実以外、つまり感情面のことについて書いてあったとしても、自分のその場限りのことオンリーなので、小説全体を通して何を言いたいかが不明確。

そして、本人の他人に対する感情と言うのは、もっともっと浅いです。
「私」主体の小説なら小説で、他人を客観的に捉えたりするものを、それも全くもって独りよがりだから、ストーリーの要となる友人や彼氏の人物像さえ立ち表れて来ません。

しかも、主人公がレイプされ精神的負荷からリストカットを図る場面なんて、小説の山場になるはずなのに、そこでさえ本人の内面,辛さを殆ど伝える気も無く、あっさり彼女は友達に慰められ退院して終了。ヨカッタヨカッタ。

とにかく、主人公の人生観も考え方も哲学も何もかもわからず、、

行動の理由もわからない割には、ストーリーを臆見する余地も与えてくれる位の文章の奥行きもなく、、、

主人公をかばって学校を辞めたなんていう一大事をやらかした少年ｹﾝﾀだかﾕｳﾔだかの、摩訶不思議な行動の胸のうちを説明してくれることもなく、、、、

このままだと一層人間が理解できなくなりそうで途中でやめました。



ｹｲｼｼﾞｮｳｶﾞｸ→→物理的または概念的な対象が存在する理由や根拠についての問い、およびそれをめぐる議論のこと。（ウィキ）

ああ、そうか。「恋空」は、じゃあ、ｹｲｼﾞｼﾞｮｳｶﾞｸ的なことに対する反面教師で生まれたのね！素晴らしいですね～。さすが時代を先取りする存在ですね。そして、今から「愛について」を読む私を見越して、頭を柔軟にさせてくれたんですね～。

テジナーニャ美少年マジシャンも驚きで、気づいたら二時を過ぎていました。

http://50.xmbs.jp/n.php?ID=koisorawarosu&c_num=5529